Information on Dialysis
これまで、透析患者さんは安静にするよう指導されていました。しかし、最近では適切な運動を行うことにより、健康関連QOL(生活の質)が改善するほか、転倒の予防にもつながり、さらには透析効率が向上するなどの効果が報告されています。よって、近年では透析患者さんも、運動を行うことが重要であるといわれています。
運動療法を希望される患者さんや、医師が必要であると判断した場合には、理学療法士による運動指導を行っています。医療法人あかね会のグループ内(土谷総合病院・中島土谷クリニック・阿品土谷病院)でも連携して行っています。
■腎臓リハビリテーションチームの発足
当院では、2021年に腎臓リハビリテーションチームが発足しました。メンバーは、医師・理学療法士・看護師・臨床工学技士の計13名で構成されています。
■腎臓リハビリテーションチーム会議
腎臓リハビリテーションチーム会議を毎月1回行っており、患者さんの運動療法の実施状況や新規に運動療法を導入される患者さんの検討など、腎臓リハビリテーションに関わる運営について、様々な議論を行っています。
■リハビリテーション室
リハビリテーション室を設けており、身体機能の評価や透析前の個別運動指導、日常生活動作の評価を行っています。広々とした空間で、患者さんお一人お一人に合ったリハビリテーションを行っています。
■透析中のリハビリテーション
透析中に、ベッドやチェア上で、安全に留意して運動療法を行っています。
■プログラムのご提案
運動は、セラバンドや重錘バンド、ボールなどを使用したプログラムを作成しています。
患者さんの状態や目標によっては、透析の前に日常生活動作やバランス練習を行うなど、様々な形態での運動をご提案しています。
■心機能のモニタリング
運動療法の初回や心機能に問題のある方については、心電図モニターにて心機能のモニタリングを行いながら実施しています。
また、院内に医師・看護師・臨床工学技士がいる状態で運動を行なえるため、安心・安全に運動へ取り組んでいただくことができます。
など多数の喜びの声をいただいております。
患者さんの状態に応じて、日常生活動作の改善や、運動のサポートをさせていただきます。