手の外科を研修する場合、術者として選択する手術の難易度について日本手外科学会(59回)にて講演しましたが、このことについて記載したものはありません。新たに、独自の判断で表を作成しましたので、参考にしてください。
なお、不都合な分類があるかもしれませんが、ご自分で独自の表に作り替えて、個人の研修手帳のように使用していただくのが良いのではないか考えています。難易度の低い手術から次第に高い手術に挑戦しながら技術を磨いていくのが理想的な研修と考えています。
いわば、ギリシャ神話のクロトンのミロの話のように、子供時代から軽い仔牛を毎日持ち上げていると、大人になってからは、重い成牛を苦労なく持ち上げられるようになるはずであります.
生田 義和