広島市は2001年芸予地震、2018年西日本豪雨など大きな自然災害に遭遇してきました。今後いつ発生するか分からない重大な災害に対し、スタッフ及び患者様が敏速かつ柔軟に対応できるように努めています。
活動内容
- 患者個人情報カードの作成と配布
- 避難訓練(停電、地震、停電、緊急離脱)の実施
- 災害時のスタッフの役割をマニュアル化
- 広島県透析連絡協議会、日本透析医会災害時情報ネットワーク、JACE災害対策委員会との情報共有・連携・派遣・支援を行う
- 毎年9月上旬に開催される日本透析医会、広島県透析連絡協議会による災害時情報伝達訓練に参加する
個人情報カード
個人情報カードは透析患者様が自施設での透析が困難となった場合や、県外で被災された場合に他院で速やかに透析が行えるように患者様情報、透析条件、禁忌薬などを記入したキャッシュカードサイズの個人情報カードです(図1)。
常に携帯して頂くように全患者様に配布しております。2020年の携帯率調査では82.5%の方が携帯しておりました。保管場所は財布、パスカード、障害者手帳、カバンの中がほとんどでした。携帯していない17.5%の方々は自宅での保管、保管先不明が多く、特に高齢者の方で携帯率が低いことが分かりました。家族や介護者の方にも個人情報カードの必要性を認識して頂き、携帯率アップを目指したいと思います。
活動報告
■2023年度
- 患者個人情報カードの更新・配布
- 災害用伝言ダイヤルの体験利用
- 全体での避難誘導県連の実施
- 初期消火訓練
■2022年度
- 患者個人情報カードの更新・配布
- 災害用伝言ダイヤルの体験利用
- 避難誘導訓練の実施
- 日本透析医会、広島県透析連絡協議会合同による災害時情報伝達訓練に参加
■2021年度
- 患者個人情報カードの配布
- 初期消火訓練
- 給水ポンプの稼働確認
- 災害時避難誘導マニュアルの整備・アクションカードの作成
- 災害用伝言ダイヤルの体験利用
- 日本透析医会、広島県透析連絡協議会合同による災害時情報伝達訓練に参加
- 中国腎不全研究会にて「避難誘導訓練の少数化への取り組み」発表
■2020年度
- 患者個人情報カードの更新・配布
- 患者個人情報カードの携帯率の調査
- 災害用伝言ダイアルの体験利用
- 日本透析医会、広島県透析連絡協議会合同による災害時情報伝達訓練に参加
■2019年度
- 患者個人情報カードの配布
- 初期消火訓練
- 給水ポンプの稼働確認
- 災害時避難誘導マニュアルの整備
- 災害用伝言ダイアルの体験利用
- 日本透析医会、広島県透析連絡協議会合同による災害時情報伝達訓練に参加