中島土谷クリニックは土谷総合病院の南側に近接し、全自動型透析装置160台を兼ね備えた外来の透析クリニックです。医師、薬剤師、看護師、臨床工学技士など120名のスタッフが、患者の皆さまの生命を支え、快適で健やかな毎日を過ごせるよう、日々の診療に取り組んでいます。
高齢化社会となった現在の日本ですが、新たな国民病とも言われる慢性腎臓病においても同様で、中島土谷クリニックにも70歳、80歳を超えた高齢の患者さんが多く来られています。中島土谷クリニックでは、年齢や生活スタイル、病状に応じて、透析の回数や時間など患者さんおひとりおひとりに合わせた治療を提供。夜間での透析治療も行っています。また、慢性腎臓病に付随しがちな合併症に関しても、予防・検診・治療の3つの側面から総合的なケアを行っています。
合併症の予防では、食事指導、足の病変を防ぐためのフットケア、運動療法などについて、スタッフが積極的に勉強会を行い、常に新しい方法を積極的に取り入れての患者さんへの日常的なケアを行っています。
合併症を早期に発見するための検診では、透析で長い時間を過ごす患者さんとの日々の会話や、診察の際に定期的に受診をすすめています。ほとんどの患者の方が受けてくださることで、合併症の早期発見に役立っており、この検診で思いもよらず癌など他の疾病について発見した患者さんもおられたりと、患者さんたちの総合的な健康の維持につながっています。
合併症の治療には、隣接の土谷総合病院と、連携という言葉以上のひとつの治療施設として治療にあたっており、心疾患などの合併症でも、検診から治療まで迅速かつスムーズに、患者さんの負担にならない治療を行うことができます。
信頼を胸に、患者さんとともに歩く治療を
通常の疾患と違い、慢性腎臓病の治療は、患者さんと我々医師や看護師・スタッフとの交流が、何年にも渡るとても長いものとなります。長い年月を手を取ってともに歩む中で、互いに信頼し合える関係を築き、患者さんがより生きがいを感じる毎日を過ごせるように手助けをすることが、私たちのつとめだと思っています。