Introduction of Department
当科は約40年の歴史があり、累計約6000例の人工心肺を用いた心臓大動脈手術の実績があります。
最近は毎年約400例の手術を行っており、おおよその内訳は、成人心臓手術150例、小児心臓血管手術70例、大動脈手術130例、末梢動脈手術50例です。そのほかに末梢血管のカテーテル治療を約200例行なっています。
特に低侵襲手術に注力しており、①腹部や胸部大動脈瘤に対するステントグラフト治療、②大動脈弁狭窄症に対するTAVI(経カテーテル大動脈弁植え込み術)、③弁膜症手術・冠動脈バイパス術・先天性心疾患手術・心臓腫瘍手術に対する小切開心臓手術(胸骨正中切開をせずに肋間小開胸の手術のため、早い社会復帰と美容的なメリットが期待できます)などが可能です。
また、当院には多くの透析患者様が通院されているので、ハイリスクな透析患者様の心臓・血管手術の経験が豊富です。ハイリスクな患者様の治療では、長年培ってきた当院のハートチーム力(心臓血管外科・循環器内科・小児科・麻酔科・看護師・薬剤師・臨床工学技士・リハビリなどの総合力)が非常に力を発揮します。
低侵襲性の追及とチーム力の結集で、ご高齢や重症な患者様に対しても安心・安全な治療をご提供できるよう努めています。
■手術の内訳の補足・追加(2023年)