Introduction of Department
当科では、泌尿器の病気を正確に診断し、適切な治療につなげるために、さまざまな検査・治療法を実施しています。以下は主な検査・治療の内容です。
■尿検査(一般・沈渣・培養),尿細胞診
最も基本的な検査で、尿に含まれるタンパク・糖・赤血球・白血球・細菌などを調べます。膀胱炎、尿路結石、腎疾患、前立腺疾患などの診断に役立ちます。また,尿に含まれるがん細胞を調べる尿細胞診を行い,尿路腫瘍の診断にも役立ちます。
■血液検査(PSA、腎機能など)
前立腺がんのスクリーニングに使われるPSA(前立腺特異抗原)や、腎臓の働きを調べるクレアチニン・eGFRなどを測定します。
■超音波検査(腹部・膀胱・前立腺)
身体に負担が少ない検査で、腎臓・膀胱・前立腺の大きさや異常の有無を確認します。残尿測定なども可能です。
■尿流測定(ウロフロメトリー)
排尿の勢いを測る検査で、前立腺肥大症や排尿障害の評価に使用されます。
■尿道膀胱鏡検査(内視鏡)
先端にカメラのついた細いスコープを使って、尿道や膀胱の中を直接観察します。膀胱がんや血尿の原因を調べる際に行います。
■CT・MRI検査(画像診断)
腎臓・尿管・膀胱・前立腺などの形態や病変の広がりを詳しく評価します。がんや尿路結石の診断・術前評価に用いられます。
■前立腺針生検
前立腺がんが疑われる場合に、組織を採取して病理診断を行います。超音波やMRIの画像をもとに、局所麻酔下で実施します。
■内服治療
前立腺肥大症、過活動膀胱、尿路感染症、前立腺がんのホルモン療法など、多くの泌尿器疾患は内服薬による治療が可能です。定期的な通院と検査を行いながら、治療効果を確認します。
■手術治療(当院で対応可能な例)
など、症例に応じて適切な手術を行います。
■外来処置
■他院との連携治療
尿路結石などで外科的治療(破砕術・TUL等)が必要な場合には、専門施設へご紹介いたします。当院で初期診断・治療計画を立てたうえで、適切な医療機関へつなげてまいります。