Introduction of Department
ここでは腎臓移植を受けるかどうかの相談、移植前検査、移植手術の予約、移植後の外来診察の他に、献腎移植の登録も受け付けています。外来は毎週木曜日の午前中、第2および第4水曜日の午後です。移植相談は受付に前もってご連絡ください。
受診予約
電話:(082)243-9191(内線2171,2172) FAX:(082)241-1865
土谷総合病院 北外来ナースステーション
腎不全の治療法には透析療法(血液・腹膜透析)と腎臓移植(生体・献腎移植)の治療法があります。血液透析は一日おきに病院に行き血液を洗浄しなければなりません。腹膜透析は血液透析ほど頻回の通院は必要ありませんが、1日約4回、自分で透析液の出し入れを行わなければなりません。しかし、透析を行っていても慢性腎不全・尿毒症は治りません。
一方の腎臓移植は末期腎不全患者さんの根本的治療法といわれ、移植した腎臓が機能すれば、透析から解放されます。水分や食事制限も緩和され、通院する回数も減少します。尿毒症の症状が改善されるため全身状態が良くなり、透析治療と比べると生活の質(QOL)が大幅に改善されます。女性では、移植した腎臓の機能が良ければ妊娠、出産も可能となります。
生体腎移植は親・兄弟姉妹・夫婦など身内の方から提供された腎臓を移植します。献腎移植は脳死もしくは心臓死で亡くなられた他人から腎臓の提供を受けます。どちらも提供者がいなければ移植を行うことはできません。
しかし、移植は良いことばかりではありません。手術を行うためには全身麻酔をかけなければなりません。移植した腎臓が拒絶反応により機能不全にならないよう、免疫抑制剤という薬を、移植した腎臓が機能している限り飲み続けなければなりません。免疫抑制剤による副作用の出現や拒絶反応・感染症などの合併症に気をつける必要があります。移植した腎臓が一生機能するとは限りません。移植した腎臓の機能が低下して透析に戻ることもあります。移植の利点・欠点を十分に理解した上で選択することが望ましいでしょう。