Introduction of Department
当院泌尿器科は、2025年4月に新たに開設された診療科であり、前立腺癌をはじめとする泌尿器科領域全般に対応する体制を整えております。
2名の経験豊富な泌尿器科専門医・指導医を中心に、患者様一人ひとりに寄り添った質の高い診療を提供します。
特に、低侵襲治療の柱として手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し、前立腺癌に対するロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(RARP)を中心に、安全かつ確実なロボット手術を推進してまいります。ロボット支援手術は、従来の開腹手術や腹腔鏡手術と比較して、術後の痛みの軽減・回復の早さ・出血量の少なさなど多くの利点が報告されており、当院でもこれらの恩恵を最大限に活かす体制を整えています。
泌尿器科の診療領域は、腎・尿管・膀胱・前立腺・精巣などの腫瘍性疾患から、排尿障害・尿路感染症・結石症・性機能障害など多岐にわたります。当科では、これらすべての領域において、画像診断・内視鏡検査・薬物療法・手術療法など幅広い選択肢の中から、患者様の希望や状態に応じた最適な医療を提供いたします。
また、近年注目される高齢者泌尿器科医療にも積極的に取り組みます。地域に根ざした「かかりつけ泌尿器科」として、初診から術後フォロー、慢性疾患の管理まで、長期的なサポート体制を大切にします。
中高年男性に多くみられる悪性腫瘍です。PSA検査の普及により、早期発見が増加しています。MRIや前立腺針生検を用いた正確な診断のもと、手術・放射線治療・薬物療法などを適切に組み合わせて治療を行います。当院では、手術支援ロボット「ダヴィンチXi」を導入し、前立腺癌に対するロボット支援腹腔鏡下前立腺全摘除術(RARP)を中心に、安全かつ確実なロボット手術を推進してまいります。
悪性度や進行度に応じて、ロボット支援・腹腔鏡・開腹手術の適切な選択を行い、根治性と低侵襲性のバランスを重視した治療を行います。
高齢者に多く、生活の質を大きく左右する疾患です。内服治療、生活指導、内視鏡的手術(TUR-Pなど)まで幅広く対応します。
腎・尿管・膀胱にできる結石は、突然の激しい痛みや血尿を引き起こすことがあります。当科では、画像診断(CT・超音波など)を用いて正確な評価を行い、まずは内服薬や水分摂取などによる保存的治療を基本としています。なお、結石の大きさや位置によって外科的治療が必要と判断される場合には、体外衝撃波破砕術(ESWL)や内視鏡的手術の実施可能な近隣の専門医療機関と連携し、速やかにご紹介いたします。初期対応から紹介先の選定まで、患者様にとって負担の少ないスムーズな医療を心がけています。
内服薬や外来フォローを中心に、専門的な評価と治療を行います。