Introduction of Department
創傷とは傷のことですが、数週間以上も治らない創傷を「慢性創傷」と呼んでいます。慢性創傷には、動脈硬化症を伴う血流障害による動脈不全症・静脈不全症の傷、糖尿病の方にみられる糖尿病性の足の病変、慢性の床ずれによるもの、骨の変形が原因で起こる創傷など様々なものがあります。
現在、日本ではこれらの疾患に対する治療成果は必ずしもよくないのが実状です。
この度、当院では、足の治療の先進国であるアメリカの技術を取り入れた専門外来、創傷ケアセンターを設立しました。足の傷が治らない、足が壊死して切断を勧められた、長年の床ずれが治らないなど、難治性創傷でお困りの患者様は、一度当院にご相談ください。
専門的な訓練を受けた医師を中心とした医療チームにより、一般的には治療が困難とされる慢性創傷の患者様の治療に取り組みます。
外来受診を基本に、短時間で集中的に治療を行ないます。約80%の患者様が14週間程度で治癒が可能です。
外来だけでなく、自宅での創傷処置もサポートしていきます。
血流障害・糖尿病性潰瘍、床ずれなど慢性創傷の原因は実にさまざまで、症状も治療法も大きく異なります。
当センターでは多様なタイプの創傷に対応することが可能です。
1.腱膜~骨膜に達する左足潰瘍、肉芽形成不良
2.デブリードマン後、人工真皮で被覆。3週間後には良好な肉芽形成
3.メッシュグラフトによる植皮術を行い、上皮化
1.両下肢静脈瘤あり。4年前より右下腿に潰瘍形成、徐々に拡大
2.下肢静脈瘤根治術施行後、急速に潰瘍縮小。約2ヵ月後には上皮化
創傷ケアセンターにおける診療を希望される方は、まず皮膚科外来にて診察を受けてください。
診察後、創傷ケアセンターの予約を行ないます(皮膚科外来の診察日はコチラをご確認下さい)。
土谷総合病院 創傷ケアセンター
TEL 082-243-9191
受付時間/9時~17時(土日・祝を除く)
診察は毎週木曜日、9時~12時に行っております。医師による診察の後、必要があれば検査を受けていただきます。診察終了時に、次回の診察をご予約ください。
基本的に週1回、もしくは週2回のペースで通院していただき完治をめざします。
場合により入院の上、検査・治療を行うこともあります。