|腹部音波検査|胃透視検査|上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)|乳房X線撮影(マンモグラフィ)|乳房超音波検査(マンモエコー)|脳ドック(脳MRI検査)|頸動脈エコー|血圧脈波検査|CT内臓脂肪検査|骨密度測定検査|
腹部音波検査
超音波で、お腹の中にある様々な臓器(肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、脾臓など)の形態や内部に異常がないかを調べます。結石、ポリープ、腫瘍、炎症疾患などの発見に有用です。検査は、お腹にゼリーを塗り、超音波を発生する装置をお腹にあてます。検査中は、より観察しやすくするために息を吸ったり、止めたり、体の向きを変えたりします。さらに、この検査は放射線を使用しないので、被ばくの心配がなく、安心して受けることができます。
当センターでは、女性の臨床検査技師が検査を行っています。
胃透視検査
日本人に多い胃がんを発見するための検査です。
特定のご病気のない方には、検査の前に胃の緊張を和らげるための筋肉注射を打つことをお勧めしています。胃の動きが静まり比較的楽にまた、精密な検査が可能となります。
その次に、炭酸ガスを発生する薬を飲んで胃内をしっかり膨らませます。そしてバリウムを約150cc飲んでいただき、胃全体にバリウムが良く付着するよう体を回転していただいたり、横向き、うつ伏せ等様々な方向から撮影していきます。安全のために撮影を行う放射線技師の指示に従って下さい。
当センターでは、胃がん検診専門技師認定を受けた2名が中心となって日本消化器がん検診学会のガイドラインに沿った撮影を行っております。また、装置もフラットパネル搭載型の最新装置を使用し、安定的に高画質が得られる検査となっております。安心して受診して下さい。
上部消化管内視鏡検査(胃カメラ)
日本人に多い、胃がんを発見するための検査です。食道、胃、十二指腸の小さな病変が直接観察でき、病変部の組織検査(生検)が可能です。
当センターでは、2種類の内視鏡を取り入れており、少しでも楽に検査が出来るよう、「鼻から入れる細い胃カメラ」を導入しています。以前から、胃カメラは苦しいものとされています。のどの麻酔をしても、咽頭反射(オエッとなる反射)が強い方ほど辛いものです。
しかし、最近になり鼻から挿入する細い内視鏡が開発されました。
直径が5.9mmで、色鉛筆より細く、90%ちかくの方が鼻からのどを楽に通過できます。この方法を用いると苦しいオエッとなる反射が随分少なく、これまでの検査法と比べると楽だと感じるでしょう。挿入時に鼻の奥で軽い痛みがあるかもしれませんが、通常の方法による内視鏡でかなり苦しむ方は、この鼻からの内視鏡をお勧めいたします。
ただし、鼻からの内視鏡にも弱点があります。それは、スコープが細いために、従来のものに比べると、画質がやや劣ってしまうことと、挿入による鼻出血が起こる可能性があることです。
そのため、当センターでは以下のようにお勧めしています。
- 慢性的な胃炎や、胃潰瘍の既往がある方
- 胃レントゲンで異常を指摘された方
- 鼻のご病気がある方
- 凝固阻止作用のある薬を服用中の方
⇒高画質である口からの内視鏡を
- オエッとなる反射が強い方
- これまでの検査でかなり苦しんだ方
- 不安の強い方
⇒鼻からの内視鏡を
尚、細い内視鏡での検査をご希望される場合には、ご予約の際にお申し出いただく必要が ございます。お気軽にお問い合わせください。
乳房X線撮影(マンモグラフィ)
日本女性の乳がんは年々増加傾向にあり、今では13人にひとりの発症率といわれています。また、子育てや仕事にと充実した40歳代にその発症のピークがあります。しかし、乳がんは早期発見・治療を行なえば決して恐い病気ではありません。
マンモグラフィは乳房のX線撮影のことです。乳房専用のX線装置を使用して、乳房をはさみ込んで圧迫撮影し乳房を広く写し出します。しこりとして触れないごく早期の乳がんも発見することができます。乳房を圧迫することで乳腺が拡がり診断に必要な良い写真が得られ、被ばく線量を少なくすることができますので、ご協力をお願い致します。 また、乳房を圧迫しての撮影のため、ペースメーカー装着中の方、シリコンバッグ、又は生理食塩水での豊胸手術を受けられている方は撮影することができません。
当院では、検診マンモグラフィ撮影認定資格を持つ女性の診療放射線技師が撮影を行なっていますので、安心してお受け下さい。
乳房超音波検査(マンモエコー)
乳房超音波検査とは、超音波を使って乳房の断面を写し出す検査です。検査は上半身服を脱いでベッドの上で仰向けになり、乳房にゼリーをぬり検査します。
マンモグラフィ同様に手で触れても分からないような小さなしこり(腫瘤)も見つけることが可能です。特に若い女性など、乳腺が発達している高濃度乳腺女性の場合、マンモグラフィよりも有効だと考えられています。また、乳房を圧迫する必要がないため痛みもなく、被ばくの心配もありません。
一方、石灰化を作るガンに対してはマンモグラフィのように小さな石灰化を発見するのは困難です。そのため、超音波検査とマンモグラフィのどちらの検査も乳がんの診断に大切な検査であり、両方とも受けることでより確実な診断ができます。
血圧脈波検査
脳血管疾患、心疾患の多くは血管の壁が厚くなって弾力性が失われ、血管が劣化したり狭くなってしまう「動脈硬化」が原因です。
検査は血圧を測るのと同じくらい気軽に行うことができます。5分程度で終了します。両手、両足の4箇所の血圧を同時に測定するだけで、痛み等の負担もほとんどありませんので安心して受けられます。
40歳以上で、喫煙・高脂血症・高血圧・肥満・手足の冷感しびれ等、思い当たる方は早めに検査されることをお勧めいたします。
脳ドック(脳MRI検査)
脳ドックは、MRI(磁気共鳴画像検査)を行って、脳出血、くも膜下出血、脳梗塞といった脳血管障害(脳卒中)の早期発見をするための健康診断です。
脳梗塞や脳出血は大変危険な病気です。自覚がなく健康そうに見えていても症状が進行している可能性があります。また運よく一命を取り留めたとしても寝たきりになってしまうなど、重大な後遺症が残る場合があります。治療費などの経済的な負担やご家族の心労を考えると、できるだけ早期に発見することが重要です。
MRI検査について
- 脳ドックMRI検査の所要時間は20〜30分程度です
- 検査前に所定の検査衣に着替えていただきます
- 検査用のベッドに仰向けに寝ていただきます
- 検査中は大きな音がします。うるさく感じるかもしれませんが、ヘッドフォンや耳栓を使用してできるだけ抑えています。検査中は体を動かさないよう気をつけて下さい
- 検査中に気分が悪くなったときのために連絡ブザーがございますので、異常を感じたらすぐにお知らせください
MRI検査を受ける際の注意点
MRIで使われる磁石や電波は、普通の場合人体への影響はありません。ただし、次のような方はMRI検査を受けられないことがありますので、検査担当者にご相談ください。
- 心臓ペースメーカーや刺激電極などを身につけている方
- 体内に脳動脈瘤クリップや人工関節などの金属を埋め込まれている方
- 以前に外科手術を受けたことがある方
- 妊娠中または妊娠されている可能性のある方
- 閉所恐怖症など狭いところが苦手な方
また、以下のものは破損等の恐れがありますので検査室に入る前にはずしてください。
- 金属類・・・・時計、眼鏡、ヘアピン、鍵、アクセサリー類
- 磁気カード・・キャッシュカード、クレジットカードなど
- その他・・・・取り外しのできる義歯、補聴器、カイロ、エレキバン、金属のついた下着、カラーコンタクトなど
頸動脈エコー
頸動脈エコー検査は、頸動脈のつまりや動脈硬化の程度を詳しく調べることができる検査です。
動脈硬化を調べることによって、脳梗塞の危険性を評価することができます。頚動脈の動脈硬化が進行すると、血管が狭窄したり粥状硬化巣(プラーク)ができ脳梗塞の危険性が増してきます。
頸動脈エコー検査により、血管壁が厚くなったり硬くなったりしている様子を、画像や血流速度で評価します。血管の厚みは0.1ミリ単位で測定できます。 検査は、首の部分にゼリーを塗り、プローブをあてて検査します。体に害のない超音波検査で、痛みもなく簡単に検査できます。検査時間は約20〜30分程度です。
CT内臓脂肪検査
お腹の内臓脂肪の蓄積で動脈硬化は進むと言われています。そして血圧、血糖、中性脂肪が高いと著しく進行します。このような危険な状態が「メタボリックシンドローム」です。心筋梗塞、脳卒中などが起こりやすくなります。
腹囲の測定より、CTスキャンで腹部の断面像を撮影することによって、より正確に内臓脂肪を測定できます。
内臓脂肪面積が100cm2以上になると危険性が増します。
- CT撮影は3分程度で終了します
- 同時に内臓脂肪、皮下脂肪、腹囲も測定できます
- 通常のCT検査より低線量で撮影します
骨密度測定検査
骨がもろく折れやすい病気が「骨粗しょう症」です。その診断には正確な骨密度測定による早期発見がとても大切です。
腰椎は閉経後の女性において最も変化の見られる部位です。その多くは腰痛症とされています。脊椎は骨粗しょう症による骨折が生じる部位でもあり、その当該部の骨密度を測定することで直接的に骨の状態を評価することができ、骨粗しょう症を予防することができます。
骨密度測定検査の特徴
- 極めて少ないX線を利用しているので安心です
- 仰向けにベッドに横になって測定します。痛みや不快感はありません
- 3〜5分で終了します