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土谷総合病院

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心臓血管センター

ご案内狭心症と心筋梗塞について末梢血管疾患診療科へのリンク

土谷総合病院 心臓血管センターのご案内

2004年11月22日心臓血管センターを開設いたしました。1階外来南側に循環器内科、心臓血管外科、小児循環器科の外来をひとつにまとめ、効率的な循環器疾患の診断、治療を目指しております。

救急室は、24時間365日対応可能な体制をとっております。2階には、心臓カテーテル検査室3部屋、DSA1部屋あり、心臓カテーテル検査、冠動脈インターベンション(カテーテルによる冠動脈治療)、末梢血管のカテーテル治療、不整脈治療(カテーテルアブレーション)などを行っております。

また、64列マルチスライスCT、MRIなどの、最先端診断装置を導入して、心臓血管病を正確で低侵襲な方法にて診断しております。

認定施設

日本内科学会認定内科専門医教育関連病院、日本循環器学会指定関連施設、日本循環器専門医研修施設、日本心血管インターベンション学会研修認定施設、日本胸部外科学会指定関連施設

狭心症と心筋梗塞について

心臓心臓を栄養する冠動脈(図1)に動脈硬化が起こり狭窄病変ができると、冠動脈の血液の流れが悪くなるり心臓の筋肉に十分な血液が供給されなくなります。

心臓の筋肉に血液が不足すると、心臓に痛みが起こります。それが、狭心症です。

また、冠動脈が完全につまってしまうと、心臓の筋肉に血液が供給されなくなり、筋肉の細胞が死んでしまいます。それが、心筋梗塞です。

心筋梗塞を発症すると、約50%は病院にたどり着く前にお亡くなりになるといわれております。

狭心症発作は、安静、ニトログリセリン舌下で、数分間で軽快しますが、心筋梗塞は症状が数時間持続します。

狭心症、心筋梗塞の症状
狭心症、心筋梗塞の症状

胸部絞扼感、窒息感、灼熱感、重圧感、圧迫感として感じることが多く、不快感不安感を伴うことが多いです。

痛みの部位は「胸骨の中央」、「胸骨の上方」、「みぞうち」、「肩」、「あご」などで、胸の痛みばかりではありません。

労作などで症状が出現することが多いですが、寒さや精神的ストレスなどでも症状が誘発されることがあります。

狭心症の検査

■運動負荷心電図

トレッドミル 狭心症の患者さんでは、発作のときにしか心電図には異常が出ません。ですから、安静の時の心電図をとっても異常がでません。

そのために、ベルトコンベアー(トレッドミル、図3)の上を歩いたり、自転車(エルゴメーター)をこいだり、運動での負荷を心臓にかけて、発作の心電図を誘発する検査が必要となります。

■ホルター心電図

24時間心電図を記録して、発作が起こった時の心電図を記録する装置です。小さな機械です。機械をつけたまま、通常の生活をしていただいて、心電図を記録します。

■心臓超音波検査

心臓の動きや弁膜症の程度を検査する機械です。

心筋梗塞の検査

急性心筋梗塞は非常に死亡率の高い疾患です。かつ、急変しやすい疾患でもあります。心筋梗塞を発症した場合、一刻でも早く専門病院を受診し、精密検査、治療を受ける必要があります。多くの場合、緊急で心臓カテーテル検査を施行いたします。

心臓カテーテル検査

手首、肘、足の付け根などからカテーテルを挿入し、心臓を栄養する血管(冠動脈)を造影する検査です。正常な血管には狭窄はありません(図4)。狭心症の患者さんの冠動脈造影では、狭窄を認めます(図5)。

図4:正常な血管 図5:狭窄が認められる血管
冠動脈インターベンションについて

冠動脈の狭窄病変をカテーテルを使用して拡張する手術治療です。手術ですが、2mmから3mm程度のカテーテルを挿入して行う手術であり、傷口は小さく、低侵襲の手術です。

■バルン拡張術

バルン拡張術(図6)は風船を冠動脈に挿入して行う治療です。しかし、風船で拡張するだけでは、再狭窄率が高く、再治療となる患者さんが多いために、ほとんどの場合ステント治療(図7)を併用します。

図6:バルン拡張術(POBA)と図7:ステント治療

また、動脈硬化が進行すると、血管に石灰が沈着し(石灰化)血管が固くなります。そのような病変は、風船のみでは拡張できないことがあり、石灰化した血管をドリルで削るカテーテル(ロータブレーター、図8)を使用することもあります。

図8:ロータブレータ
バイパス手術について
バイパス

狭心症患者さんで、冠動脈インターベンションの困難な症例は、バイパス手術を受けていただくこともあります。

最近では、心臓を停止させずに手術したり、動脈のバイパスグラフトを使用した手術もあり、バイパス手術の成績も向上しております。

末梢血管疾患

動脈硬化は全身の血管におこります。

鎖骨下動脈に狭窄が出現すると、腕のだるさ、しびれなどの症状がでます。また、下肢の動脈に狭窄が出現すると、歩行時の足の痛み(間歇性爬行)などの症状が出ます。下肢の動脈の狭窄が進行すると、足の壊死がおこり、下肢切断となることもあります。

当科では、鎖骨下動脈、腸骨動脈、大腿動脈などの血管内治療も施行しております。

図10:鎖骨下動脈狭窄 図11:腸骨動脈狭窄

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