2007年が始まりました。今年が良い年でありますように!
朝晩冷え込みますが風邪を引かないように注意しましょう。
今回のテーマは、風邪の予防です。
2007年01月
風邪とは?
実は「風邪」とは、ひとつの病気を指す正式な病名ではありません。異なった病原体が鼻やのどなどに取りついて起こるさまざまな症状を、まとめてそう呼んでいるだけなのです。
風邪の病原体
風邪は、病原体が取りつくことで起こる。では、その病原体には、一体どんな種類があるのでしょうか?
細菌などもありますが、風邪の原因の9割以上は、さらに小さなウイルスです。電子顕微鏡でしか見ることができない、超小型の微生物です。その仲間は、風邪にかかわるものだけで200種類を超えるといわれています。インフルエンザも風邪ウイルスの一種なのです。このウイルスが鼻やのど、気管など呼吸器の粘膜に取りついて増殖しはじめると、くしゃみ・鼻水・鼻づまり、さらには、のどの痛みや、せき・たんなど、風邪のさまざまな症状が引き起こされるのです。
ウイルスは冷たくて乾燥した空気が好き
冷え性の原因は様々ですがつらい冷え性を改善するためには、日頃から、暮らしの中の「衣食住」(衣服・食べ物・住まい)を見直して、自律神経の働きをよくして、血液循環や新陳代謝を活発にするような生活を心がけ、体質を改善する必要があります。
怖い風邪の合併症
風邪にかかると、糖尿病、心臓疾患、肺疾患、腎臓疾患などが重症化しやすくなります。乳幼児は、体内の免疫という防衛隊もまだ戦闘の経験が少なく、ウイルスが奥へ奥へと攻め込むのをなかなかくい止めることができません。また、高齢者も老化により免疫力が低下するので、風邪をひくと重症化しやすく、さらに肺炎などの合併症を招きやすいので注意が必要です。
風邪の予防について
風邪の予防方法について以下に記します。
1.手を洗う
風邪のウイルスは、一輌の電車に風邪をひいた人が2人いれば車輌中に広がる。と言われるほど感染力が強く目に見えなくても、手先や体にウイルスがくっついているため、その手で食べ物を食べればウイルスを口の中に運んでいるも同然になります。流水で石鹸をつけて良く手を洗いましょう。薬用石鹸でなくても効果は十分にあります。 トイレの後、外出後、食前、顔や口に触れる前にも手を洗いましょう。
2.うがい
風邪の予防にうがいを行う場合は、水のうがいで十分と言われています。口の中には、通常は無数の常在細菌がバランスよく生息し、この常在細菌は外部から侵入してくる病原微生物の感染を阻止する働きもしています。まだ体内に病原微生物が入っていないうちは、うがい薬の消毒効果によって、異物の侵入を防ぐ良い細菌も壊されてしまう可能性があるようです。風邪の予防には、うがい薬を使うより、水を使ってこまめにブクブク・ガラガラが良いようです。うがい薬には消毒効果や、消炎効果があります。口内炎・扁桃炎・咽頭炎など、明らかに炎症のある場合や、抜歯後などの口腔創の感染予防などにはうがい薬の効果が期待されます。
3.栄養バランスのとれた食事
忙しいと、栄養バランスがどうしても偏りがちになります。しっかり食事をとりましょう。お酒の飲みすぎも体の調子をくずします。
4.十分な睡眠
夜は免疫を高めるリンパ球が増えてくる時、この時、体が休んでいることが大切です。
5.適度な運動
普段からウォーキングなどの軽い有酸素運動は血行が良くなり、体の調子をととのえます。
6.歯を磨く
歯周病菌をはじめとする口腔内のバイキンを減らします。インフルエンザの発症率も歯磨きや口腔ケアにより低下したという実験結果もあります。
7.マスクをつける
のどの乾燥を防ぎます。ほこりや冷たい空気などの刺激を避ける効果があります。また、既に風邪にかかっている人の場合、つばを飛ばさないことで感染を広げずに済むという利点があります。
8.こまめに水分をとる
体が乾いてしまうと、痰の切れも悪くなります。ただの水だけでなく、吸収しやすいスポーツドリンクや、体を冷やさないために温かい飲み物・スープなどでもよいでしょう。
9.身体を冷やさない
寒いときはマフラー・手袋を身につける。足は第二の心臓とも呼ばれる場所です。厚めの靴下で足を暖かくしましょう。また、あまり厚着をしていると、寒さに対する抵抗力がつきません。といって、無理な薄着は逆効果です。極端な厚着、薄着をしないでほどほどが一番ですね。
10.乾燥した所や人ごみを避ける
ウイルスを持っている人のせき・くしゃみの飛沫(ひまつ)を吸い込んでうつることがよくあります。特に乾燥した所では、空気中に飛び散ったウイルスが長時間生きているため、感染する確率も高くなります。
11.部屋の換気
ウイルスは、長時間、空気中に浮遊しています。定期的な換気が効果的です。
12.ストレス・疲労の解消
ストレス・疲労は自律神経を弱め、免疫力・抵抗力が低下します。
13.鼻呼吸する
口呼吸が癖になっていると、のどの奥にウイルスが取りつきやすくなるので風邪をひきやすくなりなす。できるだけ鼻で呼吸するようにします。
14.たばこの吸い過ぎに注意
たばこは、1〜2本でも大量のビタミンCが破壊され、のどの修復が大幅に遅れてしまいます。また血管を収縮させ、血の流れが悪くなり、のどや肺に軽い炎症を起こし、ウイルスに対する抵抗力を弱めます。風邪をひいている時は厳禁です。
15.インフルエンザの予防接種を受ける
その年に流行しているウイルスのタイプと完全に合うものであれば、その効果は大きいものとなります。任意接種ですので医師にご相談ください。
その他の風邪の予防策は、部屋の湿度を50%程度に保つ。外出後は、コートなど羽織るものは玄関に入る前に、はたき、室内着に着替える。等があります。