ブレープフルーツジュース
Q:血圧をさげる薬とグレープフルーツジュースを一緒に飲んではいけない?
A:一部の高血圧薬との併用でお薬の効果が強くでることがあります
グレープフルーツのなかに含まれる物質が、カルシウム拮抗薬という種類の高血圧薬の代謝を邪魔し、薬の効果を強めることがあります。おくすりによっては、時間をあけて摂取しても相互作用が現れるものもあります。
うっかり飲んでしまった場合、胸がドキドキしたり、フラフラしたり、顔が赤くなったりするなどの副作用がおきることがあります。しばらくすると治まるので、その場合には横になって安静にするようにして下さい。
グレープフルーツの果肉でも同様の症状がおきることがあります。
同じ種類の薬でも、成分によっては相互作用がおきにくいものもあります。自分の高血圧薬について分からない場合は、処方された病院や薬局にお問い合わせ下さい。
納豆とクロレラ
Q:ワーファリンという薬を飲む時に何故納豆とクロレラをとってはいけないの?
A:この2つの食品はワーファリンの作用を弱めてしまうからです
ワーファリンというおくすりは血をさらさらにする作用をもっており、血栓予防などの目的で処方されます。納豆とクロレラにはビタミンKという栄養素がありますが、このビタミンKがワーファリンの働くシステムの一部を邪魔し、お薬を効きにくくしてしまいます。納豆とクロレラには非常に多くのビタミンKが含まれているため、お薬を飲む際に注意が必要なのです。他の食品にもビタミンKは含まれていますが、普通に食べる量であれば特に問題ありません。
食直前の服用
Q:「食直前に服用」は食事のどのくらい前ならいいの?
A:食事を前にして「いただきます」という時が食直前です
糖尿病のおくすりなどで食直前に服用するものがよくありますが、上で示したように食事をする直前に服用しないと効果がなくなってしまうものがあります。特に糖尿病の治療で処方される食直前のおくすりは、食後の血糖値の急激な増加を防ぐためのもので、飲むタイミングを逸してしまうとお薬が効かず、過血糖を招くことになります。服用をうっかり忘れた時は、食事中であればすぐ服用して下さい。食後であれば、次の食事の直前からのむようにして下さい(そのとき2回分を服用してはいけません)。また、糖尿病以外のおくすりでも食事の直前にのむと効果のあるものがあります。飲み忘れの際の対応は薬によって違いますので、処方医にお問い合わせ下さい。
「副作用と思われる症状」とは
Q:くすりの説明書に書いてある、「副作用と思われる症状」ってどういうもの?
A:くすりを飲み始めてから現れたと思われる効果(主作用)以外の症状のことです
どんなくすりにも副作用というものが存在します。例えば、風邪薬であれば主作用は「風邪症状の改善」ですが、副作用は「ねむけ」などになります。また、副作用はひとつであることはほとんどありません。同じくすりを飲んでも人によって頭痛がしたり、下痢になったりします。それらを全部あげるとぼう大な数になってしまうため、説明書では「副作用と思われる症状」と書いているのです。副作用として重篤なものや、よく報告があるものについては明記するようにしていますが、明らかに薬が原因だと思われる症状が現れましたら、主治医や薬剤師にご相談下さい。
目薬の正しい使い方
Q:目薬の正しい使い方について教えて下さい
A:目薬の容器の先をまつげなどに当てないようにしましょう
目薬をさすとき、容器を直接目に近づけて入れている方を良く見ますが、人のまつげなどには雑菌がたくさんおり、それが容器について不潔になり、保存上良いとは言えません。難しいようですが、上を向き、容器は目から離して点眼するようにしましょう。下まぶたを少しひっぱると入れやすくなります。また、入れた後何度もまばたきをすると、涙でくすりが流れてしまい効果が半減することがあります。点眼後はしばらくまぶたを閉じるようにしてください。
目薬によって室温で保存するものや、冷蔵庫に入れて保存するものがありますので、容器や袋に書いてある指示に従って使用して下さい。